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2022/05/06 第4章/比良比叡トレイル

【第4章】ヒカゲノカズラ お正月飾りに「掛蓬莱」というお飾りがあります。
雪に埋もれながらも常緑で、切っても枯れにくく、
古来から神聖な植物として大切にされてきました。

伏見稲荷大社では、1月5日に行われる大山祭に、
御膳谷という五穀豊穣を願う神事があり、
神事の参加者にヒカゲノカズラを首に巻くように
配られますが、コロナ禍じゃなければねぇ。

奈良の興福寺近く、春日山を源流とする
清らかな川の流れが、古く万葉集にも詠まれている率川。
6月17日に行われる率川(いさがわ)坐大神御子神社の
「ゆりまつり」の名で親しまれている古式に則った
「三枝祭(さいくさのまつり)」

神前では、ささゆりの花を手にした4人の巫女による
「うま酒みわの舞」が厳かに舞われます。
巫女の鬘に巻かれたのが「ヒカゲノカズラ」です。

古事記に天照大神(アマテラスオオミカミ)が
天岩戸に籠るシーンをご存じの方も多いはず。
天照が岩戸に隠れてしまうと世界が闇に包まれて
しまうため、岩戸から天照大神を引っ張り出そうと、

禿庵の神棚にも猿田彦大神様の隣にいらっしゃる
日本最古の踊り子とも天宇受賣命(アメノウズメ)が、
天岩戸の前で踊ったときに身につけていた植物です。

桶の上で着物を脱ぎ「裳紐」を襷掛けにして踊る。
それを見た八百万の神々は大いに盛り上がり、
気になった天照大神が天岩戸から出てくる・・・
という話があり、天宇受賣が襷掛けにしている
「裳紐」がヒカゲノカズラだという説もあるようです。

ヒカゲノカズラに癒され、あっという間に、
15:26 魚の子山へ。
15:32 標高560mの宮メズラに、とう〜ちゃこ!
その先に、黄色いテープが誘う急勾配の下山道を発見!
下山中、ずっと急勾配ですが、途中に琵琶湖も眺めらた。

テープの目印のお陰で、無事に迷うことなく、
沢の水音が聞こえ下山できました。
地元の皆さんに感謝!感謝!
沢沿いに巻道ルートもありますが、
急勾配で時間短縮、スリリングな急勾配でした。

16:10 還来神社のバス停と鮮やかな朱色の欄干の
擬宝珠が見えてくるとホッとします。
比叡トレイル還来(もどろき)神社の下山口です。
第5章に続く

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