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2022/08/28 “コーチング“を実践していた『禿庵』

開業当初からか?
女将が“コーチング“を実践していた
『禿庵』

女将は長年、命の現場と向き合ってきた
看護師のキャリアが、
人生感そして死生観を
考えるきっかけとなり、
忘れることのない看護の現場
と、なったそうです。

それは内科病棟で出会った
終末期の患者様の方々で、
男女も年齢も関係なく、
死と病いと闘いながら
病床にいらしゃる患者様との関わりから、
胸の内に抱えた重い塊のような
過去の後悔を抱え、
誰にも話す事ができず苦しんでいる事を
知ったとの事。

女将曰く、
患者様のそばに寄り添い身体を
そっとさすっていると
目に涙を溜めながら・・・
懺悔にも似た告白・誰にも言えず
辛かった事を話して下さいました。

聞いている私も頷くことしかできず、
全て話された後、涙を見せながらも
スッとされるお顔、
多くの患者様一人一人が、
脳裏に焼き付いています。

誰にも言えないもちろん家族にも・・
胸の内にずっとしまっておいた
懺悔とも取れる過去の過ちと謝罪・・・
こうした経験から
後に私にどう生きるべきなのか?
人生感や死生観を考えさせられる
きっかけ、コーチングの糧となっている。

看護学生への教育現場に携わったこと、
介護事業の創成期、介護ヘルパーの講師の
貴重な経験、
私生活では自閉症や思春期の心身の悩みを
持つ本人や家族との関わり等々、
沢山の学びを頂いた方々から
何物にも変え難い経験をさせて
頂いたことは、
宿でのコミュニケーションツールの
ひとつとなり、自然と悩みの相談にも
活かされ、感謝しきれないほどです。

当時、女将はコーチングという言葉を
知りませんでしたし、
意識するはずもなく、自然の流れの中で 
コーチングが活かされてきました。

京都ブランドで禿庵を選んだのではなく、
禿庵で、何かが変わるような気がする
と、思ってご縁を頂いた方も多く、
相談事が絶えない毎日でした。

なぜ?ご縁を頂いたお客様は、
次から次へと宿の女将に相談するの?
女将もこんな宿ってある?って
常々感じていました。

女将がお客様と顔と顔をつきあわせて
真摯に向き合ってきたことが、
“コーチング“だと知ったのは、
つい最近のこと。
禿庵をサポートして下さっている方から
時折、“コーチング“って言葉を
発して下さいましたが、
最初は重く受け取っておらず、
その言葉の重要性に、誰もが自然体で
コーチングを実践出来るものでなく、
唯一無二の宿が『禿庵』ということに
気づきましたし、そうおっしゃる方も
いらっしゃいました。

昨今、ビジネスシーンで、
企業がコーチングを取り入れた教育を
されていると聞き及んでいますが、
女将が経験上、自然と備わっていた
コーチングは、誰の目には歴然と
隔たりがあり、人間的な魅力、
安堵感のようなものも感じて頂いた
お客様も多く、心の拠り所にもなり、
リピーターへと繋がっていった
と感じます。

“コーチング“ってなに?
相手の話に耳を傾け、質問、洞察、
一歩前に踏み出せる後押し、提案を、
雑談を交えて、話の流れの中で、
お客様の内側にある答えに繋がる、
時には答えを引き出していく手法であり、
ビジネスシーンに於いては、
目標達成の手法と言えるでしょう。

“ティーチング“という言葉も聞きますが、
“コーチング“は、ティーチングのように
答えを与えることはせず、
あくまでも自分自身が“気付き“に
重きを置いて明日に繫がる光明を、
ビジネスシーンでは目標達成を
サポートをすること。

女将は常々思うことは、課題に対する
答えは必ずお客様の中にあり、
自分自身が答えを引き出すための
パートナーに徹することで、
気付きが生まれ、気づけば、
人間の可能性は無限である
ということをお客様は感じ取って
下さっていたことでしょう。

あなたもきっと、
女将のコーチングによって、
何かに気づくことがあるはずです。
自らが一歩、一歩、前に進もうとする
勇気が必要です。

今、悩んでいること、
ビジネスシーンで、私事で、
人間関係で、心に痞えているはことが
障壁となってしまっているならば、
禿庵に泊まって、女将にそっと心のドアを開いてみるのもよいでしょう。
よき、出逢いのご縁をお待ちしています。

ご感想やリクエストがございましたら、
メール(kamuroankyoto@gmail.com)でお気軽にお寄せください。
ご覧くださり本当にありがとうございました。

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