ありがとうございます。執事の部屋です。
このコーナーでは、禿庵で密かに(?)大人気(??)の執事が
自由にいろいろな話題を発信します。
2022/06/15 【梅子黄】&【岩船寺(紫陽花寺)】
【梅子黄】&【岩船寺(紫陽花寺)】
【二十四節気】「芒種」6月5日~6月20日
《七十二候・第二十七候》
【梅子黄】うめのみきばむ
末侯 6月16日〜6月20日頃
関西は遅れて14日(火)に梅雨入りです。
降ったり止んだりといった一日でしたが、
時折、吹く風は冷たさを感じるほど。
梅は、奈良期に薬用植物として、
中国から伝わりました。
梅雨入りと同じくして、
青々と大きく実った梅が、
梅の実が薄黄色に色づく頃となりました。
梅雨の頃、陰暦5月を「梅の色月」
という言葉も残っていますが、
中国では梅が熟して黄色に色付く頃の雨を
「黄梅雨(ファンメイユー)」と言います。
黴(カビ)が生えやすい季節なので、
中国の故事に「霉雨」があり、
「黴雨(ばいう)」と同じ意味か?!
黴雨が転じて梅雨になったという説も。
高温で湿度が高く、身体の免疫力が
落ちる時期、クエン酸が豊富で疲労回復、食欲増進の効果がある梅干しは、
古くから重宝されてきました。
日曜日は梅雨入り前の貴重な晴れの日!
日曜は方位取りで、方位1番が「南東」!
ということで、禿庵から南東の木津川に
行ってきました。
紫陽花がどんな感じかなあ?
京都検定にも稀に出題されるので、
復習も兼ねての寺巡りです。
京都検定がなければ、寺には足が向かない
けど、しっかり観ておかねば!
土曜から2連泊で、ご縁を頂いた
リピーターさんが勧修寺(かじゅうじ)に
行かれるので、アクセスが悪い木津川に
足を運ぶ機会も滅多にないだろう
ということで誘ってお連れしました。
途中、【流れ橋】に立ち寄りました。
【流れ橋】
正式には「上津屋橋」(こうづやばし)
八幡市と久御山町を結ぶ、
木津川に架かる欄干がない橋。
時代劇定番のロケ地として有名。
丸太で組んだ橋脚の上に橋桁を
渡しただけのシンプルな姿。
最大の特徴は、増水時に橋桁が水面に
浮き、筏のように流れることで水の圧力を
受け流し、橋全体の崩壊を防ぐ、
流されてもかまわないという設計で
造られていること。
ワイヤーロープで橋桁と橋脚とが
繋がれているため、ロープを引き上げる だけで橋桁を橋脚の上に戻すことができ、
復旧に掛かる時間を短縮できます
流れ橋は昭和28年(1953年)に
初めて架けられた。
全長356.5m、幅3.3mの日本最長級の
木造の橋で、歩行者と自転車・二輪車が
通行可能。(自転車・二輪車は押し渡る)
当時の技術者が知恵を絞って設計した流れ橋。架設以来、23回も流されたが、その度に復旧している。
目的の「当尾の里」の『岩船寺』
手前に『浄瑠璃寺』、離れて『海住山寺』
浄瑠璃寺は混雑していたので、
特別拝観を何度か観ているし、避けて⤵️
《岩船寺(がんせんじ)》
https://gansenji.or.jp
開基:聖武天皇/開山:行基
京都府の最南端に位置し奈良県に接する
木津川市に位置する「岩船寺」。
梅、椿、桜、桔梗、紅葉など、
四季折々の景色が見られる"花の寺"。
重要文化財に指定された真っ赤な
三重塔の前に広がる
紫陽花は、一見の価値がある美しさ!
多くの南都(奈良)の僧が喧騒を逃れて住み
修行に専念していたこともあり、
文化的にも南都の影響を強く受けている。
関西花の寺二十五霊場の一つで、
五千株ほどのの紫陽花の名所で
「紫陽花寺」とも称されています。
江戸初期、寛永年間(1624年〜1644年)
徳川家康、2代将軍 徳川秀忠の寄進で、
10棟ほどの堂宇が再興されたと…。
阿弥陀如来のお告げがあり、
再興されたものといわれる?!
<三重塔(重要文化財)>
正面の奥まった高台に朱塗りの色鮮やかな室町時代の特徴的な様式の三重塔が
建っていますよ。
高さ18.3m、四方三間、本瓦葺、
表面は板壁、相輪は鉄製、隅垂木を支える
天邪鬼の彫り物が施されていました。
<木造 阿弥陀如来坐像(重要文化財)>
行基の作?!
本堂に安置されているご本尊
欅の一木造、欅一木造、内刳り、
正印を結び、結跏趺坐、高さ284.5cm
曼網相(人差し指と親指の間の膜状の
水かき)に網状の文様が刻まれている
珍しいもの。
後に付けられたという衣の紅色の
彩色が残っています。
胎内には経文や「天慶九年丙午九月二日
梵字奉書」の銘文がある。
(946年(皇紀1606)天慶9年の銘がある)
京都検定の過去問👇
【京都検定 第11回1級】
ご本尊の阿弥陀如来坐像や三重塔
などがあり「紫陽花寺」とも称される、
木津川市当尾の里にある寺院はどこか?
【京都検定 第14回1級】
天邪鬼が塔の垂木を支える三重塔がある
寺院は?
帰り道【梅子黄】を迎えるにも関わらず、
城陽市の高台に位置する『梅谷梅林』を
素通りしてしまった!
気になる「城州白」という品種。
大粒で桃を想わせる香りが漂うらしい?!
いつもは、女将さんの知り合いで、
和歌山県のみなべ町から梅農家の
おばちゃんから美味なる『南高梅』を
楽しんでいて、執事は南高梅の梅ジャムを
毎朝のパン・ド・カンパーニュに塗って
食べています。
暑くなると、自家製炭酸の南高梅で割って
クエン酸たっぷりの南高梅ソーダ水を
楽しませてもらったいるよ。
今日も最後まで読んでくださって有難う!
無理せず、熱中症対策をしっかりとね。
أشكركم شكرا جزيلا
ご感想やリクエストがございましたら、
メール(kamuroankyoto@gmail.com)でお気軽にお寄せください。
ご覧くださり本当にありがとうございました。