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2022/05/14 【双葉葵】(ふたばあおい)

毎年5月15日に行われる
京都三大祭りの中で一番大好きな
典雅な雰囲気が魅力の『葵祭』の
「路頭の儀」が、コロナ禍、今年も中止!
早々と決まっていたとはいえ残念!

【双葉葵】(ふたばあおい)
結い上げた髪や烏帽子に、
フタバアオイとカツラの葉でできた
「アオイカツラ」の奉製を飾り着ける、
『葵祭』には欠かせないフタバアオイ。
そんなフタバアオイが今日のお話しです。

御蔭(みかげ)神社、
賀茂御祖(かもみおや)神社(下鴨神社)、
賀茂別雷(かもわけいかづち)神社
(上賀茂神社)の御神紋は、
賀茂葵(かもあおい)、
双葉葵(ふたばあおい)という
植物が元です。


フタバアオイは、枝分かれした茎に
ハートの形の2枚の葉が向きあい対生。
日本では、準絶滅危惧種なんです。


禿庵の坪庭でも準絶滅危惧種の
フタバアオイを育てているんだ。
毎年、元気に育ってくれていて、
新緑の季節に欠かせないお宝です。


フタバアオイの花の花粉を
運んでいる虫はなんなのか?
一般的に植物は、蜜蜂さんやアブ?が、
花粉を運びます。

フタバアオイの花粉を運んでいるのは?
キノコバエ?ヤスデ?が運んでいる?
謎が多いらしいですよ。
そんなフタバアオイも
可憐な小さな花が咲くんですよ。

「葵の御紋」といえば、徳川家!
松平氏を継承した徳川氏、
二葉葵に一葉加えて三つ葉葵の紋とした。
単に「葵の御紋」と呼ばれていますが、
正確には「三つ葉葵の御紋」です。

徳川家康が、征夷大将軍になると、
「葵の紋」は徳川家の独占となり、
一門親藩以外の使用を禁止されました。

古代より葵は「あふひ」と読み、
「あふ」は逢う、「ひ」は神様の力を
示す言葉で、大きな力に巡り逢うという
意味があります。
『葵祭』の「路頭の儀」が、執り行われる
「あふひ」日が、来ることを願います。

それと、
15日は何かと平安絵巻さながらの
イベントが目白押しですよ。
ですが、上賀茂神社の『やすらい祭』も
鞍馬神社の五月満月祭(うえくささい)も
関係者のみでコロナ禍、公開されず! 

唯一、観ることが叶うのは、
【三船祭】
車折神社例祭の延長神事として
昭和3年より行われるようになりました。
平安期、宇多上皇が嵐山に御幸の際、
大堰川 で御船遊びをしたことが始まり。

御座船・龍頭船など、お船の上で、
伝統芸能が披露され、
「枕草子」で有名な「清少納言」に扮し、眩い新緑の嵐山に華を添えるでしょう。

天候は回復へと向かっていますが、
深夜の土砂降りで、大堰川の水が濁って
いるかも?!
平安絵巻さながらの嵐山へ、
出かけてみては?
『三船祭』前日に、
渡月橋&大堰川に行ってきたよ!
ゴールデンウィーク明けということもあり
平日のように空いています。
大堰川上流から心地よい風が吹いてます。
野々宮神社あたりの竹林は、
ヒンヤリと気持ちよいです。

今日も有難うございました。
彦にゃんからも有難うと!


أشكركم شكرا جزيلا

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